Q:子供に高次脳機能障害が生じることがあるのですか?

A:あります。

Q:交通事故で生じるのですか?

A:交通事故もありますが、転落で脳外傷を負ったり、急性脳炎の後遺症だったり、溺れて低酸素脳症になったり、もやもや病などの脳血管障害を生じたりすることが原因になります。

Q:症状は大人の場合と同じですか?

A:はい。記憶障害と注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害です。症状が原因で学校生活がうまく行かないことがあります。

Q:どうすればいいのでしょうか?

A:保護者と学校、病院が密接に連携することが求められます。学校の場合、本人の担任に任せるのではなく、全教職員と児童や生徒らの理解も大事です。

Q:発達障害とは違うのですか?

A:発達障害支援法(2005年4月1日施行)によると、「自閉症、アスペルガー症候群などの広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定められています。発症原因を明確に定めているのが高次脳機能障害であり、原因を特定せず、低年齢で発症するのが発達障害という分け方がされています。

Q:子供の高次脳機能障害と大人の高次脳機能障害の違いは?

A:子供の場合、受傷・発症から数年は回復に向かうといわれています。発達の影響を受けるという理由からです。一般的には学校生活に適応することが目標になります。

Q:学校生活に適応できますか?

A:特別支援学級や特別支援学校があるほか、学校や先生に状況を理解してもらうことが必要ですが、理解してもらうことにより、今のクラスに在籍しながら支援を受けることができる場合もあります。

Q:ということは、学校には知らせるほうがいいのですか?

A:発達障害は法律があるので教育現場での理解が進んでいると言えますが、高次脳機能障害はまだそうなっていません。学校教育に適応するためにも子供の状況を伝えることがとても重要です。広島メープル法律事務所の経験でも、理解のある学校ではクラスに在籍しながら学校を卒業していったケースがあるそうです。

(以下続く)