弁護士に頼むとき

 高次脳機能障害と弁護士が関係があるのだろうかと疑問を持つ人がいるかもしれません。「とき」と「場合」によりますが、弁護士が大きな役割を果たすことがあります。端的に言えば、その高次脳機能障害が誰かの不法行為で生じさせられた場合です。

 例えば自損ではない交通事故で頭部外傷を負い、高次脳機能障害になった場合であるとか、安全配慮義務が徹底されていない工事現場で転落したり何かで頭を打つなどして高次脳機能障害になった場合などです。別の言い方をすれば、脳梗塞などの病気で高次脳機能障害になった場合と違って、自分以外の人に責任を認めうる場合です。そんなとき、当事者や家族に代わって交渉ができるのが弁護士なのです。

弁護士の基準

 では、弁護士なら誰でもいいのでしょうか。意外とそう思っている人が多いかもしれません。しかし、です。

 例えば街のクリニックや病院を見てください。内科とか皮膚科とか眼科とか脳外科とか、それぞれの専門を標榜しています。医学の進歩により各分野が高度化したために、医師の専門化も進んだわけです。そして、患者さんはその看板を見て自分が治療してほしい分野の医師を訪ねるのが普通です。

 交通事故で高次脳機能障害になった場合で考えてみます。その場合に弁護士を探す基準は「交通事故を得意とする弁護士」というだけでは十分ではありません。さらに一歩進めて「交通事故が原因で高次脳機能障害になったケースを得意とする弁護士」を基準にするほうがいいのです。高次脳機能障害は、医学的に見ても、医師なら誰でも分かるような障害ではなく、専門性の高い分野であり、後遺障害として認定する手続の難しさも通常の後遺障害とは一線を画する点がありますから、弁護士なら誰でも大丈夫、交通事故が得意なら大丈夫、というわけにはいかないのです。ところが、弁護士の場合、医師ほど分かりやすい専門分野を看板に掲げていません。

 インターネットで検索すればいいと思うかもしれませんが、それほど簡単な話ではありません。あまり大きな声では言えませんが、高次脳機能障害が全く得意ではない弁護士が自分のサイトで高次脳機能障害を専門であるかのように表現していることがないわけではないようです。「弁護士の基準」は「交通事故での高次脳機能障害の分野に強い弁護士」と言うのは簡単ですが、その弁護士を見つけるのが非常に難しいのです。

 また、交通事故や労災による後遺障害の等級の認定手続は、その認定された等級によって損害額が大きく左右されますので、とても重要であり、適切な認定を受けるための努力を尽くす必要があります。ところが、既にこれまでも紹介してきましたように、高次脳機能障害は、必ずしも身体上の不具合を伴うわけではなく、見た目は健常者と区別がつきにくいという特性がありますから、その障害の有無や程度をきちんと認定して貰うには、他の身体的な後遺障害とは異なる工夫や努力が必要なのです。その意味では、高次脳機能障害については、裁判段階以前に、後遺障害等級の認定手続の段階で高次脳機能障害がよく分かった弁護士に入って貰うのが望ましいと思われます。

 交通事故による高次脳機能障害の交渉や訴訟でも要点や大事なポイントがいくつもあります。そこで失敗してはいけないのです。

 大阪や神戸、名古屋、福岡のような大都市の弁護士なら経験を積んでいるのではないかと思うかもしれませんが、必ずしもそういうものではありません。名医が全員大都市の病院にいるわけではない、というのと同じです。

交通事故と弁護士

 別の言い方をしてみますね。

 交通事故に遭って民事訴訟をするのであれば一般的には弁護士に依頼することになります。交通事故で高次脳機能障害になって、という条件で弁護士を探すのであれば、「交通事故の分野に詳しい」うえに「高次脳機能障害の分野に詳しい」という2つ基準をクリアする弁護士に相談するほうがいいのです。

 ところが問題があります。この両方に強い弁護士となると日本中を探してもほとんどいないと言ってもいいでしょう。だからこそ、広島メープル法律事務所は貴重な存在なのです。近畿地方や中国地方、四国地方、九州地方の人なら、広島はそれほど遠くないと言えなくもないですよね。関東や東北、北海道と比べれば、広島は近い。
そこで、まずは相談してみることです。依頼するかどうかは相談のあと決めればいいのです。

 弁護士事務所は何となく敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、そんなことはありません。相談者を守るのが弁護士事務所ですから、安心してください。大事なのは、裁判で勝つことができる法律事務所に依頼することですから。極端な話ですが、交通事故の分野にも高次脳機能障害の分野にも強くないけれど近所に事務所がある弁護士に依頼しませんよね。

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